#205 最上志向タイプのリーダーシップ

〜最上志向タイプのリーダーシップ〜

 

・「最上志向」の資質に優れた人は、個人や集団の優秀さを伸ばす手段として注目する。

 

この人は、優れたものを最高のものに変えようとする。

 

 

(信頼を築くリーダーシップ)

 

自分に得意不得意があることをまず認める。同じように、他の人たちにもそれぞれ苦手な分野があることを各自が認められるように促す。この人が自分を周囲にさらけ出すだけで、周囲もありのままの自分のなることができる。

 

・皆が得意分野で才能を発揮してくれることを期待していること、「苦手な分野」には触れないようにしていること、この2つの周りに分かってもらうには、何度かメッセージを送る必要がある。メッセージを伝わり、理解され、信じられるまで、繰り返し伝える。

 

 

(思いやりを示すリーダーシップ)

 

・「最上志向」の才能を活かして、皆を固定概念から解放してあげる。何でもできる器用な人、オールAの生徒、あるいは万能な民にならなければ、と考えてる人が多すぎる。

 

自分の得意分野がわかっていない人もいる。この人には、そんな人たちをより光の当たる所に連れて行くことができる。そんな人たちの仕事ぶりで気づいた素晴らしい役割を指摘するといい。

 

 

(安定をもたらすリーダーシップ)

 

・適切な能力がない仕事を繰り返しさせると、その人の安心感は下がる。最も得意なことをさせ、それを今後の足がかりにできるようにし、その人が自信を深めて行く様を見守る。

 

不得意な分野で仕事をせざるを得なくなった人をサポートする。その人の弱みを補完できるパートナーや仕組みを見つけるのを手伝い、失敗から解放し、自信を与えてあげる。

 

 

(希望を生み出すリーダーシップ)

 

・悪い所を見つけて直すべきだという世間の常識に縛られ、「最上志向」の才能を押さえつけてはいけない。人や企業の良いところを特定し、それに投資する。

 

・強みだけを追求することなど考えたこともなかった人たちに、「最上志向」のコンセプトを説明する。そうしたコンセプトを頼りに生きることのメリットを指摘する。恵まれた才能を活かし、その恩恵を受ける方が生産的であり、より高い目標を設定することができることを教える。

 

強みを育てて活用できる部署に配属することによって、部下たちが自分の才能を見つけ、その才能を最大限に活用できる手助けをする。

 

 

(このタイプの人を率いるには)

 

・この人の強みについてはこと細やかに、その強みを企業の利益に繋げるにはどの部署でどういった業務に当たればいいか、本人とよく話し合う。

 

・企業内における最も優れた業績を調査するときには、この人をプロジェクトチームの中心に据えるといい。

 

 

ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう

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