#213 親密性タイプのリーダーシップ

〜親密性タイプのリーダーシップ〜

 

・「親密性」の資質に優れた人は、ほかの人たちとの親密な関係を築くことに喜びを見出す。

 

この人は、目標を達成するために友人と懸命に努力することに深い満足を覚えるタイプである。

 

 

(信頼を築くリーダーシップ)

 

・大切な人間関係には親密がつきもの。打ち明けられた秘密は口外せずに、信頼の維持と育成に努める。一度でも他言すれば、せっかく築き上げられた関係が無に帰してしまう。

 

親密さはある程度の危険性をはらんでいるが、この人にはそれをわかった上で喜んで受け入れる。そのことを口に出して認める。そして、関係を深めることで相手への信頼が生まれ、何でも話せる気持ちになれるのだと伝える。

 

 

(思いやりを示すリーダーシップ)

 

人生で重要な人たちと1対1で過ごす時間を十分にとる。強固な関係を築き、互いに共有できる精神的エネルギーを作り出す。そういう関係は長続きする。相手を気にかけていることを機会あるごとに示す。

 

・「親密性」が際立っているこの人は、人より多くの愛情と友情を交わす。相手との関係がこの人の人生に幸せをもたらしていることを伝える。

 

 

(安定をもたらすリーダーシップ)

 

・長期に渡る親密な友情は、この人の人生を極めて充実したものにする。この関係を生涯続けていくつもりだと告げる。

 

フォーマルな仕組みよりも、カジュアルな仕組みの方が心地よく感じる。しかし、規模も複雑さも増していく企業では、よりフォーマルなシステムが求められる。

 

 

(希望を生み出すリーダーシップ)

 

・この人は受け取るタイプではなく、与えるタイプ。しかし、気前よく与え続けるためには、与えるのと同じくらい受け取らなければならない。自分を心から満たしてくれる相手や物事を見極め、そのための時間を作る。

 

この人は長続きする人間関係を確立することで、ほかの人たちの人生や成功をよく観察している。彼らが広い視野に立って物事を見られるように助け、彼らが達成したことや成功のパターンを指摘してあげる。

 

 

(このタイプの人を率いる)

 

・この人には同僚の一人一人の目標を伝えておく。そうすれば、この人はさらに強い絆を結ぶことができるようになる。

 

・「親密性」以外の際立った資質にも目を向ける。「目標志向」「アレンジ」「自己確信」。これらのうちの一つでも優れているようなら、マネジャーの資質を生まれつき備えているという。この人は従業員たちを守り、一人一人の成功を願っているという思いを従業員にうまく伝えることができる人。

 

・この人が持つ包容力も一つの武器である。その包容力を見て、それがどれほど同僚たちに影響を与え、強い絆の一因となっているか、本人にもよく伝える。

 

 

ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう

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