#217 達成欲タイプのリーダーシップ

〜達成欲タイプのリーダーシップ〜

 

・「達成欲」の資質に優れた人は、スタミナが旺盛で、精力的に働く。

 

この人は常に忙しく動き回り、何かを成し遂げることに大きな満足を覚える。

 

 

(信頼を築くリーダーシップ)

 

・この人の仕事に対する勤勉さと熱心さは、周囲から一目置かれる。常に努力し、何かを成し遂げているその姿は、この人が信頼でき、物事を正しく行う人間であることをはっきりと示している。その信頼に応え、言動一致を心がける。

 

仕事をする中で人間関係を築く。一つの仕事に共に取り組むことで、確固たる信頼関係を築く事ができる。自ら進んで一緒に努力してくれる事がわかれば、周囲と心が通じる。上司ではなく、皆と対等な人間であると示す事で、互いを信頼し、認め合えるようになる。

 

・個人的な人間関係を1つ以上確率する事。これを毎日の目標に加える。それによって、相手がこの人にとって時間を割く価値がある人間だと周りに感じさせる事ができる。

 

 

(安定をもたらすリーダーシップ)

 

周囲は、勤勉さと絶え間ない努力を重んじるこの人の信念を頼りにし、この人がそれを実行することを期待するようになる。この人の一貫性と努力を、安定した不安のない人生を築くために必要なものと見なし、それによって安定感を与える。

 

・人は、スタミナ旺盛なこの人を「柱」とみなす。常に働いていて、疲れ知らずに見えるから。あまりに長時間働き続けるこの人を、気の毒と感じるかもしれない。そういう人たちには、他人の仕事のやり方とは違うかもしれないが、自分にはこれが合っている、ということを丁寧に説明する。

 

 

(希望を生み出すリーダーシップ)

 

可能な限り多くのこと成し遂げようとするこの人の驚異的なエネルギーと欲求は、周囲をやる気にさせる。皆の達成したいことを知り、その進捗状況を尋ねて、励ます。

 

・目標と期限の決定は、やる気を大いに掻き立てるだけではなく、巨大プロジェクトの管理にも役立つ。

 

 

(このタイプの人を率いるには)

 

・時間外労働が必要なプロジェクトがあったら、この人の任せるといい。

 

・この人は忙しくしているのが好き。会議の席に座っているだけでは、退屈するタイプ。そのため、自らの仕事に集中させるといい。会議に出席させるのは、この人を本当に必要とし、中心的役割を与えられる時にだけ。

 

・自分の業績は自分で評価できるよう、その手助けをする。重要なのは蓄積される成果の自己評価。

 

・一つの仕事を終えたからといって、休息や単純作業を与えることは、この人にとって労いにならない。そのようなものを望んでいないから。むしろ成果が認められ、新たな目標が示されると、さらに意欲を燃やすタイプである。

 

 

ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう

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