#220 適応性タイプのリーダーシップ
〜適応性タイプのリーダーシップ〜
・「適応性」の資質に優れている人は「状況に身を任せる」ことを好む。
・この人にとって大切なのは「今」であり、その時々の状況に柔軟に対処し、毎日の選択によって将来を見出していく。
(信頼を築くリーダーシップ)
・自分を信じ、自分で対処方法を見つけられるように助けてあげることしかできないときもある。どうにもならなくなっていると感じている人たちには、対応次第で結果をかえる事ができるということを認識させてあげる。彼らの力を信じ、自分自身の力を信じさせることによって、自信を与えることができる。
・この人は、手綱を取って主導権を握ろうとはしない。むしろ、人生の旅の同伴者である。自分だけの目的は持たない。そのため、「この人は自分たちを操ったりしない。純粋に一緒に道を歩むためにそばにいるだけだ」と信頼されるようになる。
(思いやりを示すリーダーシップ)
・周囲は、この人の「今この瞬間が重要」という考え方に感謝する。何においても、彼らの気持ちや欲求に注目してあげること。今後のことはともかく、今現在の状況こそが本物である。それを尊重し、一緒にいる時には周囲にとって重要なものに注意を集中させる。自分たちが特別だと感じさせることができる。
・流れに身を任せるこの人の能力は、不安を解き放ち、瞬時にフラストレーションを消し去る。これは、ほかの多くの才能にとって癒しとなる。
・目の前の仕事に柔軟に対応する優れた才能がある。差し迫った難局を意識し、そのことに気を配るこの人を見て、周囲は気にかけられていることを実感する。
(安定をもたらす)
・リラックスして成り行きに任せるよう助言することによって、安らぎと救いを与えることができる。そうすることで、無理に結果を出すよりも良い結果が得られるかもしれない。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・全てをコントロールせずに、本物の人生を始めなさい、と言ってあげるといい。この人の考え方、経験、知識を共有することによって、やる気を起こさせる。
・受け入れることを教えてあげる。良いことにしろ、悪いことにしろ、過去の出来事に関して、皆がそれに対処し、乗り越えることができるように、どんな手助けができるか。自分ではどうにもならなかったことを受け入れた経験を振り返ってみる。
(このタイプの人を率いるには)
・この人は、日々状況に応じて進むべき方向を決めるタイプである。そのため、この人が仕事で成功するかどうかは、不足の事態に柔軟に対応できる能力が活かされるかどうかにかかっている。
・進行中の計画があれば、この人には早めに伝える。ただ、この人に「目標志向」の資質がない限り、計画立案の助けを期待してはいけない。この人にとって準備作業は退屈な仕事である。
ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう
- 作者: トム・ラス,バリー・コンチー,田口俊樹,加藤万里子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/03/23
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