#254 まず温情をかける

兵士が懐いていないのに、罰則ばかり適用したのでは、兵士は心服しない。

 

心服しない者は使いにくい。すっかり懐いているからと言って、過失があっても罰則しないなら、これもまた使いこなせない。

 

従って、兵士に対しては温情を持って教育をするとともに軍律を持って統制をはからなければならない。

 

普段から軍律の徹底をはかっていれば、兵士は喜んで命令に従う。

 

どんな部下に対しても、まずは温情をかけることによって、「あの人にならついていける」と思わせることが、組織統制の優先事項になる。

 

将軍にとって兵士とは、赤ん坊のようなもの。そうであってこそ、兵士は深い谷底までも行動を共にする。

 

将軍によって、兵士は我が子と同じようなものである。そうであってこそ、兵士は喜んで生死を共にしようとする。

 

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