#277 良い組織とは ②固さ

一般に良い組織と言われるのは、大きな組織、固い組織、強い組織の3種類がある。

 

つまり

 

組織の良否を測るのは、

 

「大きさ」「固さ」「強さ」

 

という3つの尺度があるわけである。

 

今回は2つ目の「固さ」について話す。

 

 

②固さ 帰属意識と情報共通性

 

固さは、一般には結束力または団結力と言われる。

 

内容を分析すると、帰属意識と情報共通性から成っている。

 

ところが、この2つは必ずしも同一ではない。

 

共通の目的と共通の規範が強くかつ広範囲に持たれると、構成員の間には組織への帰属意識は高まる。

 

しかし、帰属意識が強いがゆえに結束が乱れることもあり得る。

 

これは、

 

主導権争いや権限争議は強い帰属意識や組織忠誠心を持つ人々の間でこそ生じ易い。

 

これを抑制する方法は、情報環境の共通性を強めることである。

 

帰属意識の強い人々は、自分の組織の情報を探りたがるので、不正確な噂に惑わされ易いことも注意しなければならない。

 

これを避けようとして情報制御を強化すれば、恐ろしい統制組織にならざるを得ない。

 

なぜなら

 

この世の中で噂を封じるほど難しいことはないからである。

 

要するに「固さ」を追求するためには

 

帰属意識と情報共通性の2つを同時に達成することが望ましい。

 

だが、それは決して容易なことではないのである。

 

 

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