#319 人間というものは同じような欲望に駆られ、同じような性向を持って生きている
人間というものは同じような欲望に駆られ、同じような性向を持って生きている。
過去の状態を詳しく学ぶ者は、現在のことも容易に判断がつき、古の人々の行為を参考にして、対策を立てることができるのである。
仮に完全に同じ状態が過去に見出せなかったとしても、本質的には同じであるため、現在のことへの対策も容易に見通しがつくというものである。
人類はいつになっても相変わらず、同じことを繰り返している。
世の中とは、所詮似たようなやり方で進むものであり、良き性向も悪い性向も対して変わりない形で共存し続けるものである。
とはいえ
国によって風習が異なるように、国によってその表れ方も違ってくるもの。
だが、人類全体から見れば少しも変わらないのである。
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