2019-08-12から1日間の記事一覧

#040 善い政体は堕落して悪い政体に変わりやすい

政体には、三種の善いものと、悪いものがある。 善いものは、君主政・貴族政・民衆政である 悪いものは、僭主政・寡頭制・衆愚政である 善い政体は堕落して悪い政体に変わりやすい。 君主政は僭主政に、貴族政は寡頭政に、民衆政は衆愚政に変わってしまう。 …

#039 人間は追い詰められるとよく働く

国を建設する際に大切なことは、場所の選定と法律の整備である。 人間は追い詰められるとよく働く。 従って 国を建設するには不毛の地を選ぶことが肝賢で、そうすれば人々は止むを得ず勤勉になり、怠けることができない。 外敵の攻撃を受けやすく、武力を持…

#038 日本軍の組織特性から学ぶ

〜日本軍の組織特性から学ぶ〜 ①組織構造 組織構造の面では、日本軍は、組織的な統合が弱かったと指摘されているが、これは組織の戦略適合性ということと関係している。 日本軍は、米軍のように、陸・海・空の機能を一元的に管理する最高軍事組織としての統…

#037 作戦には必ず目的がなければならない

いかなる軍事上の作戦においても、そこには明確な戦略ないし作戦目的が存在しなければならない。 目的の曖昧な作戦は、必ず失敗する。 目的が曖昧だと 軍隊という大規模組織を明確な方向性を欠いたまま指揮し、行動させることになる 本来、明確な統一目的な…

#036 論理だけでは人は動かないとアリストテレス様は仰っている

論理だけでは人は動かない。 人の行動を本当の意味で変えさせようと思うのであれば、「説得よりも納得、納得よりは共感」が求められる。 アリストテレスは「弁護論」において、 本当の意味で人を説得して行動を変えさせるためには「ロゴス」「エトス」「パト…

#035 人間は後から合理化する生き物である

人は、自分の行動を合理化するために、意識を変化させる生き物である。 外部環境の影響によって行動が引き起こされ、その後に、発言した行動に合致するように意思は、遡求して形成される。 つまり 人は、「合理化する生き物」ではなく、後から「合理化する生…

#034 競争戦略 3つの基本戦略

〜3つの基本戦略〜 ①コストのリーダーシップ 効率化や生産性を追求することで他社より低いコストを獲得し、それを製品価格に反映させて販売数を伸ばしたり、他社と同じ価格で販売することで業界平均以上の収益を目指す戦略。 規模の経済に依存する傾向のため…

#033 競争戦略 5つの力

①新規参入の脅威 魅力的な市場でも、次々と参入者が現れて供給能力が増え、価格競争に陥ってしまうと、利益性は低下する。 そのため、参入障壁の存在が重要となってくる。 ②業界内の競争関係 過当競争の結果、誰かが撤退すれば競争は緩やかになるが、撤退障…

#032 弱みばかり注目すると、人は自信を失ってしまう

〜有能なリーダーがしていること〜 ①最も有能なリーダーは常に強みに投資している 企業の経営陣が従業員ひとりひとりの強みに注目できていないとき、職場で従業員が仕事に熱意を抱く確率は低くなる。 企業の経営陣が従業員の強みに注目すると、その確率は飛…

#031 従業員の満足度を測る物差し

〜従業員の満足度を測る物差し〜 1.仕事の上で自分が何をすべきか、要求されていることがわかっているか 2.自分の仕事を適切に遂行するために必要な材料や道具類が揃っているか 3.毎日最高の仕事ができるような機会に恵まれているか 4.最近1週間で、仕事の成…

#030 コンプライアンス違反の原因

コンプライアンス違反や労働問題は、経営における「過度なサイエンスの重度」という問題が関わっている。 経営におけるサイエンスの側面を尊重し、過剰に論理と理性を重んじて意志決定すると、、 やがて必ず差別化の問題に行き当たり、市場は「赤化」する。 …

#029 経営とは「アート」

経営とは、「アート」と「サイエンス」と「クラフト」の混ざり合ったものになる。 アートは、創造性を後押しし、社会の展望を直感し、ステークホルダーをワクワクさせるようなビジョンを生み出す。 サイエンスは、アートが生み出した経験や知識をもとに、ア…