2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

#311 賢い武将は、配下の将兵を止むを得ず闘わざるをえない状態に追い込む

賢い武将は、配下の将兵を止むを得ず闘わざるをえない状態に追い込む。 同時に敵に対しては、止むを得ず戦わざるをえない状態になるべく追い込まないような策を講ずるもの。 古代の将軍は、人間の意欲というものは、必要に迫られてこそ充分に発揮されるもの…

#310 戦闘において敵を欺くことは賞賛される

人間生活一般において人を欺す行為は、極めて憎むべきことである。 しかし、戦時では別である。 戦闘状態の中では、策略を巡らせて敵を欺き、それによって勝利を得るのは、正面切ってぶつかっていって勝利を収めるのと同じくらいに、賞賛されて良いことであ…

#309 金で雇った人は、役立たない

金銭で雇うことによって成り立つ傭兵制度は役立たないものである。 なぜなら、この種の兵士たちは掌握できる基盤が、支払われる金以外にないからである。 彼らの忠誠を期待することはできない。 彼らが雇い主のために死までいとわないほど働くと期待する方が…

#308 戦略論

〜戦略論〜 1.自軍の力と敵の力を、ともに冷静に把握している指揮官ならば、負けることはまずない。 2.配下の将兵についてならば、彼らの数よりも、彼らの戦意の方が価値がある。そしてしばしば、戦意よりも地勢に恵まれることの方が、戦勝に繋がりやすい。 …

#307 側近に誰を選ぶかは非常に重要である

君主が思慮深いかどうかで、優れた人材が登用されることになったり、無能な側近に囲まれることになったりする。 従って 側近にどのような人を選ぶかは、君主としての能力を計る格好な材料となるのである。 側近に誰を選ぶのかは、君主にとって軽々しく考えて…

#306 人の上に立つ者が尊敬を得る方法

人の上に立つ者が尊敬を得る方法は何か? ①大事業を行い、前任者とは違う器であることを示す なぜなら 大事業を行えば、人々は呆気にとられて感嘆してしまい、他のことに心を使う暇も気も失ってしまうからである。 ②敵に対する態度とかと味方に対する態度を…

#305 かつては敵であった者の方が役に立つ

人の恨みは悪行からだけででなく、しばしば結果として悪を生み、それによって恨みを買うことが少ない。 このような場合の善行は、善意によってそれを為したものの、仇になってしか返ってこないものである。 君主は、地位獲得当初は敵に見えた者の方が、もと…

#304 恩恵を与えても、過去の怨念は消えない

裏切りや残酷の限りを尽くした後でもなお、外敵からも国内からも地位を守り抜いた場合 この種の悪行が巧みに使われたが、それとも下手に使われたかを見極めることがまず必要である。 巧みな使い方とは、自分の立場を守る必要上、一度は使っても、以後はそれ…

#303 新しい国を作ったら守ること

〜新しい国を作ったら守ること〜 ・敵から身を守る方策を立てること ・味方を獲得し、味方網とも呼んでも良いものを確立すること ・策略によってであろうが、力によってであろうが、まず何よりも勝利を収めること ・民衆から、愛されるとともに怖れられる存…

#302 新しい秩序を打ち立てることは難しい

新しい秩序を打ち立てること それは この上なく実行が困難で、実行したとて成功はおぼつかなく、実現での過程では細心の注意を必要とすることである。 なぜなら 実行者は、現体制下で甘い汁を吸っていた人々全てを敵に回すだけでなく、新体制になれば得をす…

#301 国には2種類ある

国には2種類ある ①言語や風習などが征服国と共通していて、住民が自由な暮らしに慣れている場合 ②言語や風習や体制や異なる場合 ①言語や風習などが征服国と共通していて、住民が自由な暮らしに慣れている場合 この場合は、それまでの支配階級をするだけで十…

#300 指導者が成功するための方法

〜指導者が成功するための方法〜 ①法律 ②力 第一の方法は、人間のものである。 第二の方法は、野獣のものである。 第一の方法だけでは多くの場合充分でないのが現実のため、第二の方法の助けを借りるほうが有効であることも知っておく必要がある。 要するに…

#299 人間は全ての性質を一身に集めるようには作られていない

指導者たる者は、破滅を狙う者たちに口実を与えがちな悪評は、細心の注意を払って避ける必要がある。 同時に、できれば大事に関係ない悪評でも、避けるよう心がけるべきである。 君主(指導者)は、それをしなければ国家の存亡に関わるような場合は、受ける…

#298 自分の時間の使い方を知ること

自分の時間の使い方を考えない社長が、会社にロスタイムを発生させている。 ①社長は良い判断ができる人なのか? 社長には多岐にわたる業務がある。 資金繰り、トップセールス、各部署の管理などがあり、それぞれの業務に割くことができる時間は、各部署の責…

#297 富と向き合うための6つの井戸

〜富と向き合うための6つの井戸〜 ①障害物が何か認識する 良くない習慣を持っていると、収入はそれを維持し増やす手段となってしまう。 まずは、どこに余計なお金を使っているのかを調べる。 1つ目の井戸は、意味もなく資金を無駄にしないことである。 例え…

#296 エネルギーの行き着く先とは

物は高いところから低いところへと落ちる。 これに反して、物質を高いところへ持っていこうとすると、エネルギーが必要となる。 外部からいかに多くのエネルギーを供給して、それをどれだけ効率よく使えるかが重要になってくる。 エネルギーを感情に変換させ…

#295 友達の法則

友達集団には、厳密なルールがある。 実は自分と似ている相手に引き寄せられている。 何百年も前から、母親の手を離れた幼い子どもが生きていくためには、年上の子供に面倒を見てもらうしかなかった。 年上の子供は自分と似ている子供を優先的に世話しようと…

#294 暴力シーンの影響力

テレビやゲームではよく暴力シーンが見受けられる。 果たしてこの暴力シーンは、見ることにより現実世界へと影響を及ぼすのか。 テレビでの暴力シーンは、実際の攻撃行動に影響を及ぼさないらしい。 ウルトラマンや仮面ライダーが悪者を倒すところをどれだけ…

#293 相手の佇まいを判断する力

相手の佇まいを判断する能力は、実生活において非常に重要になってくる。 この能力が低いと、、 争いごとが発生する場面で簡単にやられてしまう! 世の中の勝負において重要なのは相手の能力を見誤らないことであり、必ずしも強い力を持っていることではない…

#292 プログラミングは数字ができる人が有利である

プログラムの根本にあるのは「計算コスト」や「理論」や「計算手法」についての数学の考え方である。 プログラミングでは、早く始めた人よりも、数学ができる人の方が有利になる。 何行コードを書けるかよりも、何行書くことを減らせるかが重要な世界である…

#291 受験教育の価値観を捨てる

今まで自分がやってきた業界と違う業界に行くという視点を持つことで、今までのロジックは成立しないし、捨て去らなければならない。 それまで積み上げてきた価値観を捨てるには、それまでの自分にこだわらない姿勢が大切である。 現代の大学受験では多様性…

#290 共同体化の尺度  ③総花主義(集中の不能)について

機能組織の共同体化の恐ろしさは、組織内部では発見し難いところもある。 なぜなら 倫理が頽廃すれば本来の目的欲求が放棄されてしまうため、構成員の評価尺度も狂ってしまうからである。 しかし、それを外形的に捉える尺度が3つある。 今回はその中の1つ、…

#289 共同体化の尺度 ②情報の内部秘匿について

機能組織の共同体化の恐ろしさは、組織内部では発見し難いところもある。 なぜなら 倫理が頽廃すれば本来の目的欲求が放棄されてしまうため、構成員の評価尺度も狂ってしまうからである。 しかし、それを外形的に捉える尺度が3つある。 今回はその中の1つ、…

#288 共同体化の尺度 ①年功人事について

機能組織の共同体化の恐ろしさは、組織内部では発見し難いところもある。 なぜなら 倫理が頽廃すれば本来の目的欲求が放棄されてしまうため、構成員の評価尺度も狂ってしまうからである。 しかし、それを外形的に捉える尺度が3つある。 今回はその中の1つ、…

#287 腐敗よりも恐ろしい頽廃というもの

機能組織の共同体化を招く根本的な原因は、組織倫理の頽廃である。 倫理には腐敗と頽廃がある。 腐敗とは、悪いと知りながらも悪質な行為が横行する現象である。 例)汚職や権限の濫用、身内人事など 倫理の頽廃とは、何が悪いか分からなくなる現象のことで…

#286 健全な組織は生き続ける

健全な組織は生き続ける。 伝統があり、資産も多く、規模も大きい立派な組織は、簡易に消滅するものではない。 なぜなら、組織体質が健全であり、組織気質が正常であれば、内部の自浄作用と修復機能が必ず働くためである。 組織には機能体と共同体がある。 …

#285 得難い人材補佐役

世の組織を運営する上で、最も得難い人材は補佐役である。 補佐役とは、隠れている小さな問題点や日常的に発生する庶務雑事を発見して、その解消に努める役である。 そのため、補佐役の業務は目立たないし、目立たないようにしなければならない。 補佐役の任…

#284 相手の特徴を知らなければコミュニケーションは成立しない

相手の特徴を知らなければコミュニケーションは成立しないものである。 〜相手の特徴〜 ①アタックタイプ(達成支配型欲求) 自力本願で強くありたい、成功を収めたい、周囲に影響を与えたい、意志薄弱な状態や人への依存を避けたいという欲求を持っている。 …

#283 人間の欲望は実現能力を上回るようにできている

人間は何でも望むことができるが、何一つ望み通りにはできないものである。 人間の欲望は、その実現能力を上回るようにできているので、常に現状に満足することはない。 そして争いや戦いを繰り返すことになる。 ローマの平民は護民官制度の創設という大きな…

#282 組織のトップの役割とは 劉邦から考える

〜組織のトップの役割〜 ①組織全体のコンセプトを明確にし、その組織の目的を誤りなく伝えること 劉邦の組織の目的は、戦争に勝つことである。究極的には天下を取ること。 そのためには、生命を賭け、恥にも耐えた。 項羽との休戦協定を破って東南に去る項羽…