#113 慣れ親しんだ過去を終わらせる
変革というのは、慣れ親しんだ過去を終わらせることから始まる。
〜変化を実現する上での3段階〜
①解凍
今までの思考様式や行動様式を変えなければいけないということを自覚して、変化のために準備を整える段階。
「なぜ今までのやり方ではいけないのか」「新しやり方に変えることで何が変わるのか」ということについて、共感するレベルまでのコミュニケーションが必要となる。
②混乱
以前のものの見方や考え方、制度やプロセスが不要になることで引き起こされる混乱や苦しみが伴ってくる。
この段階を乗り切るには、変化を主導する側から、十分な実務面、精神面でのサポートが鍵となってくる。
③再凍結
新しいものの見方や考え方が結晶化し、新しいシステムに適応するものとして、より快適なものと感じられるようになり、恒常性の感覚が再び蘇る。
この段階では、根付きつつある新しいものの見方や考え方が、実際に効果を上げるものだと実感を持たせることが重要になってくる。
人生における「転機」というのは、何かが始まるのではなく何かが終わる時期のこと。
多くの人は、開始ばかりに注目して一体何が終わったのか、何を終わらせるのかという問いに向き合わない。