#026 いかに戦うかではない、いかに自分が○○になるか
「長期戦になれば軍は疲弊し、士気は衰え、戦力は底をつき、財政危機に見舞われば、その際に乗じて、他の諸国が攻め込んでくる。こうなっては、どんな知恵者がいても、自体を収拾することができない。」
戦いには、目の前の敵以外にもライバルが多数いる。
下手に一対一での泥沼の戦いに陥ると、戦力や国力を消耗してしまう。
たとえ勝ったとしても第三者に漁夫の利をさらわれかねない。
たとえ勝ったとしても、体力や資源がボロボロにならないようにしておかないと、生き残れない。
戦いにおいて、100回戦って、100回勝ってもそれは最善の策とはいえない。
戦わないで敵を屈服させることこそが最善の策である。
勝っているうちに、自分や組織の体力、経営資源をボロボロにし、第三者に漁夫の利をさらわれては愚の骨頂である。
戦いにおいて大事なのは
「いかに戦うか」ではなく、「いかに自分が漁夫の利をさらう側にまわるか」
である。