#304 恩恵を与えても、過去の怨念は消えない

裏切りや残酷の限りを尽くした後でもなお、外敵からも国内からも地位を守り抜いた場合

 

この種の悪行が巧みに使われたが、それとも下手に使われたかを見極めることがまず必要である。

 

巧みな使い方とは、自分の立場を守る必要上、一度は使っても、以後はそれをきっぱりとやめ、国民の役に立つ方向に向けることをいう。

 

反対に下手な使い方とは、初めのうちは残酷さを小出しにしながら、時が経つにつれてやめるどころか、段々と残酷の度を増していくやり方である。

 

前者は成功し、後者は破滅をする。

 

要するに

 

悪しき行為は一気にやってしまわねばならない。

 

そうすれば、それを人々が味わわねばならない期間も短くなり、それによって生ずる憎悪も少なくて済むからである。

 

恩恵は、人々に長くそれを味わわせるためにも、小出しに施すべきである。

 

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