#050 労働者は明日の1万円よりも今日の1000円の方を喜ぶ
民衆はうわべの立派さに幻惑し、自分の破滅を追求する。
民衆を説得するには、まず、勇ましいこと、利益になる事を並べ立てると良い。
民衆は、目の前に提示されたことが有利そうであれば、その背後に致命的な不利が待ち受けていても容易に賛成するものである。
反対に、
いかに良いことでも、見かけが悪く差し当たり不利に見える場合には、民衆を説得することは困難である。
大衆には「損して得取れ」ということは通じない。
民衆が権力を持っている共和国を滅亡させるには、景気の良い事を言って向こう見ずな事業をやらせるに限る。
労働者は、明日の1万円よりも今日の1000円の方を喜ぶ。