#190 包含タイプのリーダーシップ
〜包含タイプのリーダーシップ〜
・他の人たちを受け入れる。
・この人は、取り残されていると感じている人たちに気づくと、彼らをグループに入れようとする。
(信頼を築くリーダーシップ)
・周りの人はエリート意識を全く持たないこの人に尊敬し、一目置いている。共通点を見つけ、一人一人の貢献を認めてくれる、と頼りにすることができる。
・この人は生まれつき人を躊躇なく受け入れる資格を持っている。それによって生じるメリットやデメリットをあれこれ考えたりしない。この人からしてみれば、誰かがそこにいれば歓迎されるべきだし、グループの一員となるべきと考えている。
・人を外面だけで判断せずに、人の心の中を虜るように周りに働きかける。人に敬意を払う姿を見れば、この人が尊敬するに値する人間であることはすぐに伝わる。
(思いやりを示すリーダーシップ)
・誰もが「包含」の資質を持っている人を友人として必要としている。この人は、歓迎されていると相手に感じさせて、その相手をすぐにグループの中に包含する。部外者のように感じている人に手を差し伸べて、輪に入るように誘い掛ける。
・新しく入ってきた人たちとの人間関係を育む。彼らの最初の友達になる。名前を尋ね、他の人たちに紹介して、接点を見つけられるよう手を貸してあげる。こうした振る舞いによって、たくさんの親しい友を作ることができる。不安でいっぱいの新しい環境で、ちゃんと自分の居場所がある、と感じさせてくれた人のことは、誰でも忘れないもの。
(安定をもたらすリーダーシップ)
・のけ者にされたりしないことがわかっていると、人の気持ちは安定する。この人が常に門戸を開き、様々な人を受け入れていれば、いつでも歓迎してもらえることが周りの人たちにもすぐに伝わる。それが安心感というもの。
・グループに新しい人が入った時、「いつでももう一人入れますよ」というこの人の態度がライバル心よりも歓迎の心を育む。輪が広がるのを見て、皆の縄張り意識は薄らぎ、自分たちの居場所があることに、今まで以上に安心感を感じる。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・「包含」のコーチになる。歓迎されていると感じさせる工夫を他の人とも共有する。人によっては、快適な状況から一歩踏み出して誰かをグループに入れようとすることに、ためらう人もいるかもしれない。そんな人には背中を優しく軽く一押ししてあげる。後に二人の人間が成長する機会をいくらかでも増やすことになる。
・この人を通して皆が繋がると考えるといい。この人は情報のパイプ。グループ内の全員と繋がることで全員を繋げることができる。このネットワークが日々拡大してくのを観察する。
(このタイプの人を率いるには)
・この人は、同じチームの一員であることを全ての人に感じさせることに満足を覚える。
・顧客の対応にもこの人の「包含」の優れた資質を活用すべき。適切な役割を与えられれば、並外れた才能を発揮し、企業と顧客の間を隔てる壁を取り払ってくれる。
・この人は、一部の限られた顧客向けの最高級商品や特別待遇に価値があるとは思っていない。幅広い市場向けに企画された製品やサービスを扱う部署に配属すると、喜んで市場を開拓する手段を考える。
・場合によっては、会社と地域の様々な機関との橋渡し役を任せるのも悪くない。