#191 ポジティブタイプのリーダーシップ

〜ポジティブタイプのリーダーシップ〜

 

・この人の熱意は周りに伝染する。

 

この人は楽天的で、そばにいる人たちもこれからすることを愉しみにするようになる。

 

 

(信頼を築くリーダーシップ)

 

・否定的なことを聞き慣れているために、ポジティブなこの人の発言に最初は懐疑的な人もいる。気にせず、ポジティブな発言を続ける。そうするうちに、誰に対しても、その楽天的な姿勢を崩さないようなことを信じてもらえるようになる。

 

・誉めるときは心から誉めて、決して口先だけの賞賛や嘘にならないように気をつける。調査によると、批判よりも虚偽の賞賛の方が相手に大きなダメージを与える。本当に思うならいいが、思わないなら、相手の知性と洞察力を見くびってはいけない。

 

 

(思いやりを示すリーダーシップ)

 

・「ポジティブ」の資質を持つこの人は賞賛を惜しまない。いくら気前よくしてもしすぎることはない、認められすぎて悩む人はいない。具体的なことや個人的なことを挙げて存分に誉める。そうやって明るい気分と偽りのない評価を広めて、相手がこの人とのやり取りを毎回愉しみにするようにする。

 

辛い時、この人の存在は数少ない輝点、灯台の一つになる。その役割を決して過小評価してはいけない。この人から絶えず与えられる励ましを求めて、人はやってくる。君ならできる、と教えてあげる。そして、何が必要なのか聞き出す。そうすることで新たな活力を与えることができるはず。

 

・常にポジティブで、相手を励ますユーモアを備えた人になることを心がける。この人は言い訳や無神経なユーモア、皮肉を言ったりしない。このポジティブなアプローチは確実に他の人たちにも伝わり、周りの雰囲気を変える。

 

 

(安定をもたらすリーダーシップ)

 

この人には、人の自信を深める天性の才能がある。人が物事を正しく行ったり正しいことをしたりしているところを見つけることに努める。肯定し、誉めることでその人がさらに強くなり、自分に自信が持てるようになるのを見守る。

 

・この人は、その楽観主義から、時には完璧ではない解決策も受け入れることもできる。その結果、完璧さにこだわらずに前進するよう、他の人たちを促すことができる。理想的とはいえない状況にも可能性があることを見出し、その理由を周りにも伝え続ける。そうすることで、状況を改善するために、いつでも、たとえ、完全な解決策がまだない時でも、躊躇せずにリスクを冒せるよう手助けする。

 

 

(希望を生み出すリーダーシップ)

 

・ドラマチックな瞬間を演出する。誰でも15分間は有名人になれるから、その舞台を設定してあげる。

 

この人の楽観主義のおかげで、人は期待を込めて将来を見つめる。将来や実現できることについて話してみる。そして、そこに見える機会や可能性を共有するように皆に求める。声に出して言うだけで、それは目標となり、最終的には現実となる。

 

・感情は行動の結果にも原因にもなりえる。祝い事の機会は逃さないようにする。笑はセラピーになる。社内に音楽や舞台演出を取り入れる。そういうことをすれば、感情の貯金箱にポジティブな影響を与え、それが生産性、相互支援、収益に表れるはず。

 

・ポジティブな環境を作り出す時には、その環境を保護し、維持していくことを忘れないようにするといい。常に泣き言を言ったり、愚痴をこぼしたり、不満を抱えたりしている人たちからは、できるだけ距離を置く。ネガティブさも周りに伝染するもの。意図的にポジティブな環境、楽観主義を奨励し、育む環境で過ごす必要がある。

 

 

(このタイプの人を率いるには)

 

・この人は、得意先を招待した新製品の発表会や、ユーザーが一堂に会するイベントで大いに頼りになる存在である。

 

・この人の情熱には周りを巻き込む力がある。この人をプロジェクトチームの一員にする時には、そのことを忘れないようにする。

 

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