#192 未来志向タイプのリーダーシップ
〜未来志向タイプのリーダーシップ〜
・未来と未来にできることを心に描くことで自らを鼓舞する。
・この人は、未来のビジョンを人に話すことで周りを鼓舞する。
(信頼を築くリーダーシップ)
・未来に何ができるか想像させる時には、そのビジョンが現実に根ざしたものになるようにする。
・大抵の人は、この人ほど簡単に数十年後を思い描くことができないため、その未来の一部になるために何ができるか、できるだけ細かいところまで描いてあげるといい。現実的な姿勢があれば、皆が描く目標に信頼し、自信を持つことができる。
・未来に目を向ける天賦の才能から、不穏な気配がわかることもある。問題よりも可能性について話すことが好きだとしても、面倒なことが起きる前に障害になりそうなものを見つけ、取り除く手助けができるかもしれない。そういうことができれば、周りは頼ってくれて、見るものを信用するようになる。
(思いやりを示すリーダーシップ)
・相手の話に耳を傾けることは、つながりを作る最良の方法の一つ。部下たちに、夢について質問するといい。理想の未来について語ってもらう。そのどこかに、「未来志向」の才能と繋がりが見つかるかもしれない。
・質問をして、気持ちを言葉にして未来像を明確にできるよう助けてあげることによって、そのつながりをさらに強いものにする。自分の未来への希望や夢に関心を持ってくれた、というだけで、相手は今まで以上に親近感を感じてくれる。
・この人には他の人よりもはっきりと未来が見えるわけであるため、皆に対しても夢を持つ。そして、覚悟を決めれば夢をかなえることは可能だと伝える。
・この人には本人が気づかない才能や、考えたことがないチャンスがわかるかもしれない。時間とエネルギーを使って他の人の可能性や、その人のためになることを考えるのは、思いやりと友情の証であり、リーダーの証でもある。
(安定をもたらすリーダーシップ)
・辛い時、その先にある未来が見えないばかりに、現在への不安がいっそう募ってしまうことがある。しかし、未来を見通す才能があるこの人は、現在の状況に縛られない。困難にも必ず終わりが来ることを知っている。その落ち着きを共有して、他の人たちの力になってあげる。
・未来について考えるときには、部下たちと良く話し合うようにする。あまりにも非現実的なビジョンや、曖昧で想像することができないビジョンを描いてしまうと、不安で落ち着かない気持ちにさせてしまうかもしれないため。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・方向性や教えを求める時、未来を思い描く才能があるこの人が皆に話を聞いてもらいたがるのは当然のこと。この人にはずっと、他の人たちを導く役割を果たしてきたのかもしれない。この役割についてじっくり考えてみる。どのような問いをすべきかを考える。周囲は何を必要としているのか。
・この人は、未来のイメージを描いて周囲を鼓舞する。ビジョンを明確に表現する時には、広い視野に立ったこの人の考えが理解されやすいように、活き活きとした言葉と比喩を駆使して細かいところまで描写する。
・部下たちがすぐに把握できるように、略図や段階的な実行計画、または実物大模型を使って、アイデアや戦略を具体的にするといい。
(このタイプの人を率いるには)
・この人には、将来必要になると思われる製品やサービスについて考え、書き出し、計画を立てる時間を与える。そして、社内報や会議や他企業との代表者会議でその見解を述べられる機会も作るようにする。
・社内の企画会議に参加させ、3年後、この会社がどのようになっているか、データを基にした見解を発表させる。こういった発表の場は半年ごとくらいに設けるといい。そういう機会が与えられることで、この人自身、天性の洞察力と新しいデータで自らの見解をさらに発展させることができる。
・従業員に軌道修正を受け入れさせる必要がある時には、この人の手を借り、誰もが納得できる形で、軌道修正と企業の将来性との関連を明確にしてもらい、プレゼンテーションを行ってもらうか、社内報に描いてもらうかするといい。他の人たちは現在の不確実性に対して抱いている不安を克服するのに大いに役立ち、将来の可能性に関して多くの人がこの人とほぼ同じ希望を持つようになる。