#088 国の強弱はお金の動きでわかる
国の強弱はお金の動きでわかる。
ローマと境を接した国々の君主たちは、ローマとの友好関係を維持するために、争って貢納したのである。
フィレンツェは周囲の国全部に金品を与えていた。
ローマは強国であったから友好関係を売り、フィレンツェは、強そうに見えても実は弱国のため、友好関係を買っていた。
これらの国の共通の原因は
自国民に武器を帯びさせる努力をしなかったこと
である。
これらの国は、戦争を金力で解決しようとしたのである。
多くの領土を金銭で買ったが、その後全てが離反してしまった。
お金で得たものは武力で奪われると思わなければならない。
ローマを後に、近隣諸国から平和を金で買い取るようになり、崩壊を始めた
自国民を武装させない国は中心部ほど弱い。
これは心臓を放っておいて手足だけを防備するようなものである。
この場合、一度国境を突破されたら手の施しようがない。
会社経営でも同じように考えられる。