#183 親切な人は損をする!?

短期的には、親切な人より嫌な人のやつの方がうまくいくことが多い。

 

「一生懸命に働いて、正々堂々勝負する」というのが日本人の一般的な考え方。

 

このような人が成功できると人は言う。

 

しかし

 

残念ながら、それが間違っていることを示す証拠がある。

 

人々を対象に成功をもたらす要素は何かと尋ねると「努力」という回答が1位となる。

 

しかしこれは研究によれば間違いであった。

 

研究では、上司に好印象を与えた者は、上司への印象を気にかけなかった者より高い勤務評価を得ることが調査で証明された。

 

これは「ゴマすり」をするということである。

 

お世辞というのは、たとえ見え透いていても効果を発揮するものである。

 

人は「温かさ」と「有能さ」は逆の相関関係にあると認識している。

 

つまり

 

親切すぎると、その人物はきっと能力が低いのだと推測する傾向がある。

 

実際、嫌な奴の方が第三者には力があるように見えたりするもの。規則を破る者の方が、従順な者より能力があるように見えるもの。

 

成功という尺度で見たとき、最下位の方にいるのは多くの「ギバー」であることがわかった。

 

「ギバー」が最下位の方にいるのなら、最上位の方には「テイカー」の人がいるのかもしれない。

 

しかし

 

最上位の方にも「ギバー」たちが多くいることがわかった。

 

いつも他者を助けることを優先している人々は、最下位ばかりではなく、上位の方にも登場していたのである。

 

平均すると嫌なやつはうまくやる。しかし、頂点にいる者はギバーたちである。

 

 

つまり

 

あまりにも利他的なギバーは人を助けるために自らを消耗し、テイカーにつけ込まれ、成功から程遠い業績しか上げられないということである。

 

 

短期的には利己的な行いが利益を上げるが、最終的には良心的な行いが勝利を収めるのである!