#197 活発性タイプのリーダーシップ
〜活発性タイプのリーダーシップ〜
・「活発性」の資質に優れた人は、思考を行動に変えて事を成し遂げることができる。
・この人は、何かが起こるのをじっと待っていられないため、しばしばせっかちになる。
(信頼を築くリーダーシップ)
・行動が全てである。行動することによって、自分の理想と理念が口先だけではない事を示す。大切にしている価値を広められる事をする。周囲に変化を起こし、行動が一貫している事を身をもって証明し、有言実行を心がける。
・ただ行動するがための行動では不十分である。周囲の要望に応え、彼らを尊重している事を示す。ただ自分のやりたいことだけをするのではなく、周囲のことも考えるように心がければ、リーダーシップに必要な信頼と尊敬を確立できる。
(思いやりを示すリーダーシップ)
・「活発性」の資質は、1対1の関係を作り、それをさらに深める促進剤になる。最初の一歩さえ踏み出せば、ネットワークを広げたり、結びつきを深めたりして重要な友人関係に発展させることができる。
・迅速な行動は強力なメッセージになる。相手を気にかけている事を行動で示せば、言葉よりもはるかに早く絆を作ることができる。
(安定をもたらすリーダーシップ)
・勇気は、提供できる安定の一部である。皆が二の足を踏んでいる時、この人が背中を押してくれるとわかっていると、一人でやらなくても良いという安心感が生まれる。この人となら早く目標を達成できると頼りにされるようになる。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・失敗への恐怖を和らげることで、皆の力になることができる。「やってみなければ分からない」が「活発性」のモットーである。最悪の事態になっても、それほどひどいことは起こらないと言って安定をもたらすことも人を率いる方法である。
(このタイプの人を率いるには)
・この人に合う分野を選び、企画の立案および推進を任せる。
・この人には始動能力があること、それをこの人が信じていること、ここという時に頼りにしている事を伝えておく。この人にとって期待はエネルギーの源となる。
・停滞し、議論を重ねるばかりで成果をあげられないチームを任せる。そういうチームを前進させる活性剤となる。
・「指令性」にも秀でていたら、販売や勧誘に天性の才能を発揮してくれるかもしれない。「親密性」や「社交性」の資質を持っているようなら、人材登用に優れた手腕を発揮し、新人の発掘および戦力増強に一役買ってくれるかもしれない。
・障害に頻繁にぶつからないよう、この人には「戦略性」または「分析思考」に優れた人を組ませる。そういった人たちは、「活発性」に優れた人が岐路に立った時に大いに助けとなる。しかし、戦略や分析が先走り、「活発性」の障害になりような時は間に入って調整する。
ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう
- 作者: トム・ラス,バリー・コンチー,田口俊樹,加藤万里子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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