#196 学習欲タイプのリーダーシップ
〜学習欲タイプのリーダーシップ〜
・「学習欲」の資質に優れている人は、学ぶことが大好きで、絶えず向上したいと思っている。
・この人は、特に学習の成果よりもプロセスを愉しむタイプである。
(信頼を築くリーダーシップ)
・まだ学んでいる最中だということを素直に認める。自分の学習について素直でオープンでいることにより、この人が皆と同等であること、そして一方的な期待ではなく互いに期待し合う関係にあることを示すことができる。
・自分よりも優れた知識を持っている人を尊重する。あらゆる分野で部下よりも進んでいなくてはならない、と感じるリーダーもいるが、そのような現実離れした非生産的な考えは進歩を妨げる。他の人が知っていること、知る能力があることに関心を示し、それを高く評価して、尊重の意を表す。
(思いやりを示すリーダーシップ)
・共に学ぶことによって、互いの弱みをさらけ出し、新たな発見を得ることができる。何かを学ぶことを決めたら、一緒に学べそうな人が他にいないかを考える。
・プロジェクトの官僚、証明書の取得、スペリング・テストの優秀な成績、成績の向上、どんなものであれ他の人の学習を評価し、誉める。
(安定をもたらすリーダーシップ)
・学習は時間を要する。他の人たちが学ぶのをじっくりと待つ姿勢は、彼らが使い捨てではないこと、この人が彼らの価値を信じており、その成長をこれからもそばで見守ることを自ずと伝えることになる。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・社内には同じように学ぶことに強い興味を抱いている人が、他にも大勢いるかもしれない。会社規模の継続的な学習プログラムを作って、その情熱に火をつける。
・学習したことをパフォーマンスに反映させるには、リサーチが役立つ。学習し、成長する機会があると、従業員の仕事への熱意と生産性、忠誠心が高まる。そのため、皆の学習意欲を測り、個人に合わせた学習プランを作成し、その達成に報いる方法を考えるといい。
(このタイプの人を率いるには)
・この人には状況が刻々と変化する分野で、その変化に即応しなければならない職責を与える。この人は変化を自分に対する挑戦と見て、意欲を燃やすタイプ。
・この人は新たな事実や技術や知識を貪欲に身につけようとする。そのため、学習により的した環境を求めて組織を離れていくことがないよう、この人が自由に学習できて、モチベーションを維持できる方法をあれこれ考える。
・得意分野の第一人者や部内の専門家になることを促し、そのための講座を受けられるよう手はずを整える。必要においじて企業外で教育を受け続けられるよう経済的にも援助する。
・同じ分野の第一人者のそばで仕事をさせ、学習欲が刺激される環境に置く。
ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう
- 作者: トム・ラス,バリー・コンチー,田口俊樹,加藤万里子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/03/23
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