#265 言語的知能が低いと、世界を脅威を感じてしまう

言語的知能が低いと、世界を脅威として感じてしまう。

 

なぜなら

 

何らかのトラブルに巻き込まれたときに、自分の行動を相手にうまく説明できないから。

 

悪ふざけをした時、大人は「なぜそんなことをしたのか?」と聞く。

 

この問いに即座に納得のいく返事ができた子供は許され、答えられなかった子供は罰せられる。

 

大人は子供を道徳的に教育しようとしているのではなく、その行動を理解するための説明を求めている。

 

理解できないものは不安であるから。

 

こうした経験を子供の頃から繰り返していると、言語的知能の高い子供は親族や友人の狭い交友関係から出ようとしなくなる。

 

それは自分の行動を説明する必要がないから。

 

これがリベラルと保守の生得的基盤である。

 

高度化した知識社会ではリベラルの方が社会的・経済的に成功しやすく、保守はうまく適応できない。

 

世界で最も知識社会化が進んだアメリカでは、東部(ニューヨーク、ボストン)や西海岸(サンフランシスコ、シリコンバレー、ロサンゼルス)の都市に裕福なエリートが集まっている。