#091 独裁による秩序か自由ある無秩序か
「剣なき契約はただの言葉にすぎず、身を守ってくれる力は全くない」
ルールを破った時のペナルティがなければ、ルールなんかに意味はない。
この問題を解決するためには、法を犯した人を罰するだけの権力を持つ権威を中央に置く必要がある。
社会を構成する人々の自由と安全を保証する唯一の方法は、個人個人である。
自由と安全を剥奪できる権力を有する巨大な権威を置き、これに社会を統制させることが必要である。
人々が外敵の侵入から、あるいは相互の権利侵害から身を守り、自らの労働から得る収穫によって、自分自身を養い、快適な生活を送っていくことを可能にするのは、公共的な権力である。
この権力を確立する唯一の道は
全ての人の意志を多数決によって1つの意志に結集できるように、1個人あるいは合儀体に、あらゆる力と強さとを譲り渡すことである。