#121 組織の衰退 第二段階
〜組織の衰退 第二段階〜
○持続可能な成長の追求と、大きさと偉大さの混同
成功を収めるとさらなる成長を求める圧力が生まれ、期待の悪循環が始まる。
この結果、人々も企業文化もシステムも極限に追い込まれる。
卓越した短期的業績を常に達成することができなくなり、組織に綻びが現れる。
○関連しない分野への規律なき飛躍
以下の分野に劇的に進出しようとする
①情熱を持って取り組める分野、会社の基本的価値観に一致しない分野
②その活動か、その分野で世界一になれない分野
③経済的原動力、経営資源の原動力を強化しない分野
○容易に利益を得られることによるコスト面の規律の緩み
コストが上昇した時、規律を強めるのではなく、価格を引き上げ、売上高を増やそうとする。
○官僚制による規律の破綻
官僚的な規律の制度によって、規律の文化の特徴である自由と責任の精神が破壊される。
自分の仕事を責任によってではなく、肩書きで考える見方が強まる。
○問題のある権力継承
後継計画が貧弱貧弱!か、社内で優れた指導者を育成するのに失敗したか、社内政治の混乱があったか、運が悪かったか、後継者の選択を間違ったために権力の継承で困難にぶつかる。
○組織の利害より個人の利害を優先
権力の座にある人物が偉大な企業を築くことを主な目的として投資するのではなく、短期的に報酬や特権や名声や成功の分け前をもっと得られるようにするために、自分自身と支持者への分配を増やしていく。