#195 回復志向タイプのリーダーシップ

〜回復志向タイプのリーダーシップ〜

 

・「回復志向」タイプの資質に優れた人は、問題に対処するのが上手である。

 

この人は、原因を見つけて解決するのが得意である。

 

 

(信頼を築くリーダーシップ)

 

人は、この人ならきっと一つの仕事を最後までやり遂げて、うまくまとめてくれるだろう、秩序を回復し、混乱を一掃してくれるだろう、と信じている。実際、システムを完全に回復させ、確実に機能させることができる。求められればいつでもそうした能力を発揮できると伝えれば、周りの人たちに頼りにされるようになる。

 

・この人は、他の人が不可能と考える状況に魅力を感じる。成功する見込みが少なければ少ないほど、その問題を解決して元の状態に戻すことにやりがいを感じるのだと伝える。

 

 

(思いやりを示すリーダーシップ)

 

皆が問題に気づく前にその問題を解決し、解決したことを知らせる。その行動がこの人の思いやりと献身の証となるはず。

 

・助けが必要な人にできるだけ早く手を差し伸べ、援助と愛情を示す。

 

 

(安定をもたらすリーダーシップ)

 

この人は再建することに心引かれる。「回復志向」の才能を活かして、低迷しているプロジェクト、組織、ビジネス、またはチームを活性化させる計画を考案するといい。この人が対応してくれると知れば、周りの人たちは安心する。

 

・「回復志向」の才能を使って、問題防止のスケジュールやシステム、対策を考える。この人が将来起こりうることを分析したり、ミスを防ぐ予防措置を講じてくれたりしたことがわかると、誰しも心強く思うはず。

 

 

(希望を生み出すリーダーシップ)

 

「回復志向」の才能を活かして、まずは「どうやったらもっと良くなるか」と問いかける人間になる。

 

・いつも不具合や短所ばかり見ている、と思われないように努める。

 

 

(このタイプの人を率いるには)

 

・この人は最も大切な顧客に関係のある問題を処理する部署に配属する。大いに意欲的に問題の発見と解決に取り組んでくれる。

 

・この人が問題を解決したら、その功績を高く評価することを忘れてはいけない。困難な局面を打開する、その一つ一つがこの人にとっての成功であり、この人は皆に同じ味方をして欲しいと思っている。

 

・この人には、何を改善したいかを尋ね、それを自分の半年の目標とするよう指示する。そうした指示や明確さはむしろ歓迎される。

 

 

ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう

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