#210 指令性タイプのリーダーシップ
〜指令性タイプのリーダーシップ〜
・「指令性」に優れている人には強い存在感がある。
・この人には、主導権を握り、決定を下すことができる。
(信頼を築くリーダーシップ)
・思っていることをはっきりと口に出すこの人は、言外に意味をおわせたりしないということで信用される。周囲の人たちはこの人の言うことを額面どおりに受け取り、絶対に後から意見を変えたりしないと確信している。つまり、この人はそうした自分の素直さを基に人間関係を築くことができる人である。
(思いやりを示すには)
・この人は物事を強く感じ、はっきりと表現することができる。自然体で行動する。心からの思いやり、愛情、または好意は、リーダーとフォロワーの絆を作り、深めていく強力な手段の一つである。
・この人は強い言葉を使う。その言葉で自分の考えを表現して、この人が信じるものを尊重してくれる人との絆を作る。意義深い関係は、しばしば共通の価値観の上に築かれる。
(安定をもたらすリーダーシップ)
・この人の考えは周知のものである。その信念が揺るぎないものだと分かっている安心感から、周りはこの人が常に頼りになり、信念に忠実な人だと確信することができる。
・自分のために強くいてくれる誰か、ぐらつく心を奮い立たせてくれる誰か、間に立って代弁してくれる誰か、が必要な時に人はやってくる。「指令性」の強みを活かして恐れを和らげ、この人が状況をうまくコントロールしてると皆に確信させる。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・正直ではっきりとものを言うため、人は真実を知りたい時にこの人に聞きにくる。臆することなくアドバイスをする。
(このタイプの人を率いるには)
・決定を下す権限をできる限り与える。この人は細かい指図を何より嫌う。
・この人と真っ向から向かい合う時には、断固とした態度をとる。必要なら、即刻改善するよう求める。そして、できるだけ早くこの人の生産性が回復するように手はずを整える。そうすれば、この人は自らの非を必ず認める。
ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう
- 作者: トム・ラス,バリー・コンチー,田口俊樹,加藤万里子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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