#252 日本企業の組織の長所と短所
日本企業の組織は、米国企業のような公式化された階層を構築して規則や計画を通じて組織的統合と環境対応を行うよりは、価値、情報の共有をもとに集団内の成長や集団間の頻繁な相互作用を通じて、組織的統合と環境対応を行うグループ・ダイナミックスを生かした組織である。
(長所)
①下位の組織単位の自律的な環境対応が可能になる
②定型化されない曖昧な情報をうまく伝達。処理できる
③組織の末端の学習を活性化させ、現場における知識や経験の蓄積を促進し、情報感度を高める
④集団あるいは組織の価値観によって、人々を内発的に動機付け、大きな心理的エネルギーを引き出すことができる
(短所 戦略部分)
①明確に戦略概念に乏しい
②急激な構造的変化への適応が難しい
③大きなブレイク・スルーを生み出すことが難しい
(短所 組織部分)
①集団間の統合の負荷が大きい
②意思決定に長い時間を要する
③集団思考による異端の排除が起こる
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