#003 人は大きく分けて2つの「知の力」を持っているという話

人は大きく分けて2つの「知の力」を持っている

 

 

1つ目は、認知能力。

 

これは、知識や学力など定量的に計ることができるものである。

 

一般的に「知」と聞くとこのようなことを頭に思い浮かびやすい。

 

 

2つ目は、非認知能力。

 

これは忍耐力や社交性、自尊心など学力やIQでは測れない内面の力のことである。

 

 

今までは、優秀とされるハイスペな人ほど、学力や専門能力、専門知識を高めることしてきている。

 

というよりも日本教育では、皆このような人になるために教育されてきたのである。

 

 

しかし、どんな状況でどのようにすれば相手がその気になるか、どうすれば未知の問題に転用できるかということを行動に移す力が弱い。

 

これこそ「非認知能力」である。

 

非認知能力を高めるためにはどうすればいいか?

 

それは「読書」である。

 

読書によって経験していないことを追体験することで作中の情景を心の中で思い描く力や、登場人物を想像することで「共感力」「想像力」といった本能で感じる力が鍛えられる。

 

読書は作者の人生を味わえる。これは非常に重要。

 

なぜなら、自分が作者と同じような体験を目の当たりにしたときに、作者が失敗していたら同じミスを繰り返さないようできる。

 

読書は人生の選択肢を増やす。

 

特に著名人の処女作は本に100%の力が入っているため、その人の人生が思い描かれている。

 

本は高い?

 

確かに1冊1000〜1500円ほどする。3食牛丼を食べれる値段だ。

 

しかし、たった1000円ほどで違う人生を手に入れることができると思ったらどうか。

 

人は一生のうちにプロ野球選手になれるが、その人が世界的な音楽アーティストになりながら、保育士の先生をしながら、国の王様になることはできない。

 

本を100冊読めば、100人分の人生を手に入れることができる。

 

1人の人生で成功体験が10回、失敗体験が10回だと、100人分で成功体験1000回、失敗体験1000回を味わうことができる。

 

自分の人生を生きる中で、こういう体験があると知りながら歩んで行くことは非常に豊かな人生を送ることができる。

 

これからの時代は論理化できる「認知能力」と、論理化できない「非認知能力」の両方を持っている人間が生き残る。

 

 

 

知の力のことよりも、最終的になぜ「読書」をしたらいいかという話になってしまったのである。