#247 共同創業者が別れる理由

共同創業者が別れる理由は事前に予測できない。

 

 

〜分かれる理由〜

 

①仕事上の喧嘩別れや情熱を失くす

 

戦略方針での喧嘩やスタートアップへの情熱を失くすことによって別れる。

 

 

②健康問題

 

創業者の健康問題が発覚することで抜けざるを得ない状況になっているケース。

 

 

③家庭の理由

 

結婚したり、子供が生まれたり、親の介護が発生して、当初想定していたコミットができなくなってしまう。

 

 

④学業上の理由

 

学生の場合、成績が悪くなったり留年することになったことで、親からのストップがかかるケース。

 

 

⑤優良企業からの引き抜き

 

優秀な人材だからこそ他のスタートアップに引き抜かれたり、大企業から採用される。

 

 

⑥その他の知らないこと

 

当初想定していなかったことが起こり、それが原因で別れるケース。

 

例)従業員との人間関係の悪化など。

 

 

別れた時の影響は多岐に渡る。

 

創業者が抜けるピボットが発生して、事業を最初からやり直すことになる可能性すら生まれてくる。

 

新たに代わりの人材を探すにしても、創業者と同じ情熱を持った人を探すのは難しい他、特に影響が大きいのは法律や税金の観点が加わる資本政策への影響である。

 

 

〜別れた後の影響〜

 

○人的資本

 

辞める創業者に相応する能力や経験、そしてやる気のある人を雇う必要性が出てくる。

 

 

○社会的関係資本

 

辞める創業者に相応する人脈や情報のある人を新たに雇う。

 

 

○経済的資本

 

創業者と共に資本が抜かれる場合は、それに相応する資本の支出先が新たに必要になる。

 

 

○資本政策

 

法律に従って、配分した株式の買取などの発生。

 

 

資本政策は後戻りが難しいため、事前に契約をしておくことが重要である。

 

例)辞めた創業者Bが多くの株式を持って辞めてしまった場合

 

40%の株式を持って創業者Bが辞めてしまった場合、経営権を持ったまま辞めることになり、資金調達の際などに大きな問題になる。

 

こうした事態を避けるためにも、事前に創業者間で契約を定めておくことが重要である。