#298 自分の時間の使い方を知ること
自分の時間の使い方を考えない社長が、会社にロスタイムを発生させている。
①社長は良い判断ができる人なのか?
社長には多岐にわたる業務がある。
資金繰り、トップセールス、各部署の管理などがあり、それぞれの業務に割くことができる時間は、各部署の責任者と比較すると圧倒的に少なくなる。
同じ1人の人間が割ける時間に大きな差がある。
その中で少ない方が常に良い判断ができることなど、経験や能力に差があったとしてもあり得ないこと。
②社長は問題の発生を未然に防ぐことができる?
問題なのは「点で判断すること」と「線で判断すること」では評価が分かれることである。
社長の業務は多岐に渡る。
そのため、社長が起きた事実をもとに判断せざるを得ない。
つまり、点で判断するしかなくなる。
しかし
起きた事実には、脈略があるもの。前後をもとに事実を捉えないと問題の本質の判断ができない。
社長には各部署で起きている事実を点で捉え、点を繋ぎ合わせて経営判断することが求められる。
つまり
正しい判断は点と点を繋ぎ合わせた線でのみである。
会社が拡大すれば起きている問題捨ててを社長がタイムリーに発見することは不可能である。
そこで重要なのは、起きている問題を上司に的確に報告する機能である。
的確な報告をするためにはスキルが必要である。誰もが、初めから報告を的確にすることはできない。
社長が現場に下りて問題を未然に防いでしまうと、起きている問題を上司に的確に報告する機能は成長しなくなる。
なぜなら
その必要がなくなるからである!!
このような状態だと、このスキルが成長しないまま会社が拡大し、この機能が成長していないと思わぬ問題を発生させてしまうことになる。
③社長だと業務のスピードは上がる?
その部署の責任者が意思決定すべき現場の判断まで社長が行うと、社長の意思決定は莫大になってしまう。
社員数の増加とともに、こなせない量になってくる。
このような状態になると、社長の意思決定待ちのロスタイムが社内に発生することになる。
社長の仕事は、それぞれの責任者が目標達成のために本気で考え、問題があれば的確に報告する体制を築くことである。
オススメの本
↓