#119 上り坂下り坂の経営陣

 

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

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ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

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〜上り坂の経営陣〜

 

人々は不愉快な現実を指摘し、議論しようとする。

 

指導者は厳しい現実を指摘した部下を決して批判しない。

 

人々は、データや証拠、論理、堅実な証拠を示して議論にのぞむ。

 

指導者はソクラテス型の門答を使い、主張に対する質問の比率が高く、周囲に質問を浴びせて、深い意見を出すよう求める。

 

経営幹部は決定を下すまでは、活発に反対意見を述べていても、決定が下された後は実行して成功に導くために団結して努力する。

 

経営幹部は成功したのは他の人の功績だと主張するが、他の経営幹部に信頼され賞賛される。

 

経営幹部は議論し論争するが、自らの地位を高めることではなく、全体の目的にとって最善の答えを見つけ出すことを目標にする。

 

経営陣は「非難を伴わない解剖」を行い、苦しい経験から教訓を引き出そうとする。

 

経営陣はそれぞれ異例なほど業績を上げるが、後退したときは各人が責任を全面的に認めて、失敗から学ぼうとする。

 

 

〜下り坂の経営陣〜

 

人々は権力を握る経営者に厳しい現実を伝えないようにする。

 

人々はデータや証拠、堅実な論拠を示すことなく、自説を強く主張する。

 

指導者は主張に対する質問の比率が極めて低く、悪い情報を避け、ずさんな議論や根拠を示さない主張を受け入れる。

 

経営幹部は決定を黙認するが、決定を実行して成功に導くために団結することがないか、もっと悪い場合には、決定が下された後に失敗を導こうとする。

 

経営幹部は自分自身の功績を最大限に主張しようとするが、他の経営幹部に信頼され賞賛されることがない。

 

経営幹部は自らの優秀さを示すためか、自らの利益を増やすために主張し、全体の目的にとって最善の答えを見つけ出すために議論しようとしない。

 

経営陣は「非難のための解剖」を行い、教訓ではなく犯人を探し求める。

 

経営陣は優れた業績を上げられないことが多いが、後退や誤りや失敗は他人から外部要因のためだと非難する。

 

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