#219 調和性タイプのリーダーシップ
〜調和性タイプのリーダーシップ〜
・「調和性」の資質に優れた人は、意見の一致を求める。
・この人は、衝突を好まず、同意点を求める。
(信頼を築くリーダーシップ)
・この人は他人の意見を重んじ、さらに、その意見が傾聴されるように手を貸す事で尊重の念を表す人である。
・誰よりも声高に述べられる意見だけが重要なのではない。時々、議論を止めて全員の意見を募り、一人一人が発言できる機会を与える必要がある。そういった時には、その場が互いに信頼し合え、認め合える場であることを確認すること。
(思いやりを示すリーダーシップ)
・「調和性」の才能は人生をより好ましいものにする。衝突と摩擦を最小限にとどめることによって、ストレスが軽減できるから。企業のより大きな目的を丁寧に説明する。
・この人は、共通点をたやすく見つける事ができる。個人と集団の調和に努めるのは、1対1の関係やグループの関係を気遣い、強めようとしている証である。
(安定をもたらすリーダーシップ)
・この人は平和と理解を自然にもたらす。たとえ意見は違っていても、この人のアプローチがあればグループの結果が崩れることはない。グループの強さとは、周りに敬意を払いつつ、様々なアイデアを出せることだと指摘する。論争を回避するこの人の才覚は、どんな問題が起ころうともグループが壊れることはない、という安心感を周りに与える。
・全員を落ち着かせ、全員が冷静でいられるように手助けをするだけで、この人は周りに安心感を与える。感情的な心ない言葉に傷つく人を出さないように努める。
(希望を生み出すリーダーシップ)
・互いの意見を誠実に受け止める交流会やフォーラムを確立し、促進する。そうすることで、皆の意欲、個人の達成水準、チーム全体のパフォーマンスの向上に貢献する事ができると同時に、将来への希望も生まれる。
・知識とスキルを結集して、平和裏に問題を解決する才能を磨くといい。意見の衝突の解消法をマスターしたら、その方法を一緒に学ぶよう周りに進めるのもいい。
(このタイプの人を率いるには)
・この人と意見が一致する分野や問題を見つけ、これらのトピックについて定期的に話し合う場を持つ。この人と同じように「調和性」に優れた人たちとともに仕事をさせるといい。この人は周りから支持されているとわかると、より集中し、より生産的な力を発揮する。
ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう
- 作者: トム・ラス,バリー・コンチー,田口俊樹,加藤万里子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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