#108 心理的安全に支障をきたす原因
〜心理的安全に支障をきたす原因〜
①無知だと思われる不安
このような不安が蔓延した環境だと、発言や行動が起こりにくくなってしまう。
これを防ぐためには、率直質問機会を提供するのが有効である。
こうした不安を感じてしまうのは、イマイチな質問をすると他のチームメンバーの機嫌を損ねるかもしれないと考えてしまうから。
そのため、どんな内容の質問をしても大丈夫だと積極的に伝え、質問すること自体が素晴らしいということを共有する場を作る必要がある。
「そんなことも知らないのか」といった言い方をされてしまうと、心理的安全が損なわれる。
②無能だと思われる不安
こいつは大したことないと思われる恐怖から消極的になってしまったり、自分の失敗をチームに隠してしまう状態。
これに対処するためには、失敗共有機会を設ける。
失敗を恐れず、挑戦してもいいと思える環境を整備することが効果的である。
失敗したメンバーに、こんなこともできないのかといった反応をしてしまうと、メンバーは消極的な考え方に支配されてしまう。
③邪魔だと思われる不安
チームの議論を遮ってしまうことへの恐れにより、発言への積極性が損なわれること。
これを防ぐために、発言促進機会の設定が有効である。
今の言う必要あった?といった反応をしてしまうと、メンバーはこの悪循環から抜け出せなくなってしまう。
④批判的だと思われる不安
チームの方針に反対する他のメンバーから自分が何でも批判的な人物だと思われてしまうのではないかという不安。
この不安がメンバーに蔓延すると、みんなが無思考なYESマンになるリスクがある。
これを防ぐために、反対意見機会を設け、人と違っても良いと思える環境を作ること。