#234 高度経済成長とは何だったのか
高度経済成長とは何だったのか
高度経済成長とは
①均一な教育
②年功序列の給与と住宅ローン
③マスメディア
の3点で形作られている。
①均一な教育
一人一人のニーズというよりも手段行動を優先して、人に言われたことをやるということに特化した教育であった。
学校に通い、みんな均質な教育を受けて、何も言われなくても足並みをそろえて動くことができるようにした。
均質な教育はトヨタや日産の工場で車を生産性たり、ソニーやパナソニックの工場でテレビを作ったり、いわゆるサラリーマンとして会社に勤めたりするということに向いていた教育システムであった。
②年功序列の給与と住宅ローン
最初に頭金を支払った後に、数十年間に渡って住宅にお金を払い続けるという仕組みができていた。
そのため、自動的に家系の所得からローンが差し引かれ、家という大きな買い物ができるようになっていた。
背景には年功序列による安定した給与体系がある。
誰もが夢として住宅を買うことが思い描け、実際に手を出すことができた。
これは、経済の仕組みとしては合理的で、成長のための発明だった。
③マスメディア
幸せを演出したのが、テレビを筆頭にしたマスメディアであった。
次々と情報が流され、企業は次の生活必需品を見つけて、開発していった。
開発したものをメディアが流すことで消費者の購買行動が規定され、ライフスタイルにまで及んでいく。
オススメの本↓