#055 モチベーションがありすぎるチームの問題

優れた映画を作るためには、単に優秀で意欲的な人材がいるだけではいけない。

 

協力し合える人材を見つけることが重要である。

 

お互いにベストを引き出し、個人では実現しえないものを生み出す集団の力があればこそ、素晴らしい映画は作られる。

 

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人間は集団の一員になると本能的に絆を形成する

 

と思われているが、実際には有能で意欲的な人材ほど、性格が邪魔して協力し合えないことも多い。

 

熱意があればあるほど、要求が厳しく、頑固で、独善的になりがち。

 

信頼感が失われているサインは色々あって、例えば会議に出なくなったりすることなど。

 

 

〜共同関係と交換関係〜

 

共同関係とは、見返りを期待しないサポートを基盤として成り立つ人間関係のことである。

 

心理的な絆と相互の忠誠心で結ばれている。

 

例えば、家族は共同関係である。お返しと引き換えでなくとも好意と支援の手を差し出すもの。

 

交換関係とは、こちらが何かしたら相手も何かしてくれるというギブ&テイクを基盤として成り立つ関係。

 

企業は交換関係である。

 

社員は労働力を提供し、見返りに、企業が給料、福利厚生、キャリアアップの機会を提供する。

 

共同関係と交換関係の関係性は、いずれか片方が成り立つのであって、両立することはないと考えられている。

 

なぜか

 

それぞれ人間関係に適用するルールも違うし、抱く期待も違ってくるから。