#229 中長期的なタレント育成戦略

タレントとは、その人の持つ能力、技術、経験、実績のことである。

 

同じ会社の中に、あるタレントを持っていてそれを発揮できる環境がある場合と、タレントは揃っているのに、人と各部署を結ぶ線がなかったり、それらを把握する術がないゆえに活かしきれずにいる場合がある。

 

勝つ企業は、自社のビジネス資産やビジネス資産の一つである従業員のタレントを知り、使い、そして育成し続け、成長を実現している。

 

個々人の才能や能力、経験に応じて人材マネジメントを行うのがタレントマネジメントである。

 

優秀で現実に成果を挙げているハイパフォーマーにとっても、現在はそうではないローパフォーマーにとっても、一人一人に応じたマネジメント、才能を発見すること、磨き育成することがこれからは求められてくる。

 

そうしなければ会社は生き残っていくことはできない。

 

個々の成長スピードに合わせて新しい機会提供を行い、その機会の中で開発された能力や、実績を会社の成長や発展に活かしていくことが求められる。

 

タレントマネジメントを推進するということは、一人一人の従業員の生涯に渡ってそのタレントの育成を計画、実施していくことを意味する。

 

つまり、中長期的な目線が必要である。

 

多くの機会を与えてタレントを発掘し、教育し、研修することは数年、数十年がかりになる。

 

会社には、5年後、10年後の事業がどうあるべきかといった中長期的な戦略があるはず。

 

それを実現するには、どのような人材がふさわしいのかを明確にする必要がある。

 

人材の育成も中長期的視点で行わなければならず、それをタレントマネジメントの時間軸とリンクすることになる。

 

自社の従業員が持つタレントが明らかになっていれば、いくつかある戦略の中から、実現可能性が高いものを取捨選択することができる。

 

一人一人の従業員の中長期的な育成を図るということは、個人から見れば、自分のキャリアプランニングを行うことということである。

 

タレントマネジメントは、本人が気づいていない潜在的な能力、育成を推進していくこととなる。

 

 

 

タレントを把握する方法として、「エニアグラム診断」「ストレングスファインダー」というものがある。

 

これらについては別の記事で詳しく書いているので、自分のタレント、相手のタレントを把握するために活用して見てください!

 

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